全てから解放されて、自由になる瞬間。みんな大好きシャバーサナ。
こんにちは、ヨガアカデミー大阪のベーです。
ここのところ、バザールの記事ばかりで、あまりヨガの記事を書いていなかったなと反省しています。なので、今日は、しっかりヨガのお話。
ヨガクラスの一番最後と言えば、シャバーサナ。「屍のポーズ」と日本語ではいわれますが、本当に奥深い、至福のひととき。しかしながら、昔から一部では、「シャバーサナをせずに帰る人」がどうやらいるらしい。というのは結構有名な話です。
今日は、そんなシャバーサナをせずに帰る人たちの内側ではこんなことが起こっているのではないか、というお話です。
悦楽のひとときに帰っちゃう人がいる!?シャバーサナが苦手な人

みんな、これから安らぎの時だ・・・とどっちかというと皆楽しみにしている方の方が多いシャバーサナなんですが、そこで帰っちゃう人がいるんですよね
動画で視聴されたい方はこちらから
うそでしょ
とMIKIZOは言っていますが、実は結構いるのがこんな方。これは、その人の中ではどんなことが起こっているのでしょうか。松島先生と言えば、精神科専門医であり、自律神経、中でもポリヴェーガル理論をここ数年ヨガジェネレーションで教え続けてくれています。
今回は、このポリヴェーガル理論的に、この状況を紐解いていただきました。
シャバーサナが苦手な人は、体が自分を守ろうとしている信号!?

シャバーサナが苦手な人は、体が『あなたはシャバーサナしちゃダメだよ』って自分を守ろうとしているのかもしれません。
そうお話してくれた松島先生。
これをお話しするには、まずポリヴェーガル理論を理解する必要があるのですが、このお話はこの記事で。
この記事でも書いていますが、自律神経には3つの役割があります。
① 背側迷走神経(シャットダウン)
「もうムリ…」「やる気が出ない」 体も心も“停止モードの状態です。フリーズ・無気力・引きこもりのような状況になります。
② 交感神経(戦う・逃げる)
「なんとかしなきゃ!」「やばいかも…!」 不安、焦り、怒り、過覚醒の状態。ストレスが高い状態です。
③ 腹側迷走神経(安心・つながり)
「今、私はここにいていい」 落ち着き、共感、つながり、呼吸が深まる。レジリエンスの土台となるものです。
この中で、動画で松島先生がお話しているのが、①の状態。
まれに、この背側迷走神経のスイッチがバンと入ってしまう人っているのがいるんですね。リラックスしようとすると、乖離しちゃったり、動けなくなったり、急ブレーキが掛かっちゃう人っているんですよね。
一つの仮説ではありますが、こんな方なのかもしれません。
本来は、安心な環境でありたい場。ヨガ教室

上述した、①〜③の中で③の状態にありたいのがシャバーサナ。
しかし、下記のような理由で、背側迷走神経に入ってしまい、うまくシャバーサナには入れない人がいるというのが松島先生のお話。
- 安心・安全が感じられない
- 副交感神経がうまく働かない
- トラウマ、過去の記憶を思い出してしまう
- 休むことへの罪悪感、拒絶感
特に、4は、真面目な日本人には多いのではないでしょうか。私もちょっとそういうところがあるのですが、「何もしない」というのが苦手。休みの日でも、誰かと約束していたり、ちょっと仕事をしてしまったり。罪悪感というほどでもないけれど、こんな方は多い気がしています。
こんな方は意識的に休息をとる必要があります。
シャバーサナが出来ない方はどうすれば?

では、シャバーサナが出来ないという方はどうしたらいいのでしょう?
それに対して、松島先生はこんな風におっしゃっていました。
トラウマなどがあるようでしたら、きちんとセラピーを受けるといいと思います。もし、休むことへの罪悪感などがあるようであれば、少し静かに座ってみる、壁側に寄り添ってみる、足を上げてみるなど、代替案を試してみる。休むことは人間必要なので。
シャバーサナが落ち着かないなぁという方は、やめるのではなく、こういった案を試してみるといいかもしれませんし、そんな生徒さんがいらっしゃる方は上記の代替案を提案してみるのも1つです。
安心・安全。ヨガのクラスはこれが大前提。
どんなことで、生徒さんの安心や安全がそがれてしまうのか、考えてみる機会にもなると思います。
また、ヨガ×ポリヴェーガル理論の講座では、腹側迷走神経にスイッチを入れるためのエクササイズやヨガも紹介しています。良かったらぜひご受講してみてくださいね!
ヨガ×ポリヴェーガル理論
オンライン|6月29日(日)9:30-13:30
