春に知りたい「自律神経のコト」。安心・安全の新科学

春に知っておきたい自律神経のこと

暖かい日が多くなり、桜のきれいな季節。

春は暖かく、開放的になる季節の半面、色々とストレスも多い季節ですよね。

こんにちは、ヨガアカデミー大阪のべーです。

お花見行きたいなぁ…と考えているうちにあっという間に桜は満開。今年もうまく計画が出来ないまま、日々が過ぎていこうとしています。(笑)

とはいえ、春は何か新しいことが始まりそうな予感がしてワクワクする季節でもあります。私も新しいRYT200が2本、4月からスタートするので、どんな出会いがあるのか、今からドキドキ…(笑)

それでもやっぱり「いつもと違う」環境に、知らない間に影響を受けているのが私たちの体と心です。

ストレスを感じやすい季節。「安心・安全」が守られない環境

春はストレスを感じやすい季節

私たちにとって、春は出会いや別れ、少なからず心の落ち着きがなくなってしまう季節でもあります。こんなときに疲れが出てくるのが「自律神経」。自分でも気が付かないうちにダメージを受けてしまっています。

「なんか調子が悪い」「イライラする」「感情のコントロールがうまくいかない」など自律神経が乱れているサインは身近なところにも。

しかし、それもそのはず、新しい場所や新しい環境、人間関係の変化など、緊張して気が張り詰めてしまうことが多いですよね。そんなとき私たちにとって、新しい環境は、安心安全に感じられない場所となってしまっています。安心と安全。「安心して安全であると感じられる場所」というのは科学的にもとても大切なことなのです。

自律神経の新しい考えかたと仕組み

これまでの自律神経の考え方

以前に比べて、少しだけ認知が上がったのが自律神経の新しい概念とも云えるポリヴェーガル理論。初めて、ヨガジェネレーションで開催してから3年が経とうとしていますが、書籍や論文もとても増えました。

これまで、自律神経とは交感神経と副交感神経、この2つがバランスを取り合い、そして私たちの生命活動を維持してくれているという理論が一般的でした。

しかし、最近登場したポリヴェーガル理論では自律神経系を3段階に分類し、その働きによりストレスへの適応を図っていると云われているのです。

下記の表をみてみましょう。

ポリヴェーガル理論の分類

1段落目(一番下)は低覚醒といって、感覚の喪失や、感情の麻痺、体が動かなくなるようなゾーンです。例えば、怖い思いをしたときに体がすくんだり、動かなくなったりした経験、皆さんありますよね。この時に働いているのが背側迷走神経(副交感神経)です。

次に一番上の段、過覚醒について説明をします。ここが危険な状態のときに、心臓が高ぶり、呼吸が浅く早くなり、筋肉は固くなるゾーン。新しい環境で自己紹介をしたり、プレゼンなどで失敗できないような状況が続くとこうなる方もいらっしゃるかもしれません。このとき私たちは、交感神経が働いています。そう考えると春は過覚醒状態が続く人が多いのかもしれませんね。

そして最後に、真ん中の段、ここを「最適な覚醒」と呼んでいます。安心できる誰かと一緒に食事をしているとき、ほっと一息お茶をしているとき。そんなときに働いているのが腹側迷走神経(副交感神経)です。

つまり、ここで知ってほしいのは、副交感神経には2種類あり、できれば、最適な覚醒の領域(腹側迷走神経)が働いている領域にいたいということです。

最適な覚醒の領域はヨガで広げられる!?大事なのは安心と安全

ヨガ×ポリヴェーガル理論を教えてくれている松島幸恵先生
ヨガ×ポリヴェーガル理論を行ってくれる松島幸恵先生

もちろん、私たちはずっと一定なわけではありません。前述した3つの領域をいったりきたり、波を打ちながら変化しています。でも、できることなら、最後にお話した「最適な覚醒領域」に居たいですよね。

緊張感もある程度は必要だけど、ずっとは疲れてしまいます。低覚醒の領域は休息や消化モードの時、特に1人でいたい時間なども含むので、これも必要。

でも、できることなら最適な覚醒領域に、ちゃんと戻ってこれるのが理想です。この「回復力をつけてくれる、むしろ最適な覚醒領域を広めてくれるのが、ヨガである」と教えてくれるのがヨガジェネレーション及びヨガアカデミー大阪でヨガ×ポリヴェーガル理論を教えてくれている、松島幸恵先生。ヨガは最適な覚醒領域にちゃんと戻ってこれる「レジリエンス(回復力)を高めてくれるのです。

ここで重要になってくるのが、最初にお話した「安心・安全」が守られていること。

ヨガで今、ここを感じる。人と人との触れ合いで安心・安全・安らぎを感じる

一緒にヨガをしている風景

また、最適な覚醒領域(腹側迷走神経)は人と人との関わりを司る脳神経系との複合体と考えられ、「社会的な関わりシステム」を司っているとされています。

これらの連動、協働によって、私たちは人と関わることができ、落ち着き、表情や声を柔らかくし、「安心」や「安全」「やすらぎ」を覚えることが出来ているのです。

さらに、安心や安全というのは「理屈で考えるもの」ではなく「直感で感じ取るもの」であることもまた、忘れてはならない真実です。

そのため、ヨガの先生たちは、指導をする側がちゃんとリラックスし、安心して、マインドフルな状態にいることが重要です。「安心・安全」は伝わるもの。ヨガの先生たちは自分のケアも怠ってはならないということが科学的にも実証されているということです。

今日ご紹介したポリヴェーガル理論については、もっと興味深いお話がたくさんあります。それを聞けるのが、精神科医松島幸恵先生が開催してくれている「ヨガ×ポリヴェーガル理論」。ここでは、実際に松島先生がヨガを指導している患者さんの体験談や、実際に神経系に効くヨガの実践方法も教えてくれます。

ぜひ、この春、「神経系」を学んでみませんか?

ヨガ×ポリヴェーガル理論

自分のためにはもちろん、生徒さんやご自身の周りの方のためにもきっと役立つはずです。桜の綺麗なこの季節。ヨガスタジオでヨガをすること自体、人との交流が生まれる素敵な時間です。ヨガをすることで、ちょっと不安定になる季節も乗り越えられると良いですよね。

※参考文献
「今ここ」神経系エクササイズ:浅井咲子著
ポリヴェーガル理論入門:ステファン・W・ポージェス著

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