講座の内容
睡眠の満足度を引き上げるためにヨガでできること
2020年、脊椎動物のみならず、クラゲのような無脊椎動物でも睡眠様状態(眠っている)ことが解き明かされ大きな話題となりました。それほど進化の古い時代から存在していた睡眠。
脳、心、体のどれもがお休みモードになる睡眠。生き物にとっての睡眠の重要性が今、ますます見直されています。
にもかかわらず、厚生労働省の調べによると、およそ2人に1人もの方が睡眠に満足できていないというデータがあります。
・布団に入ってもなかなか寝つけない
・せっかく寝ても途中で起きてしまう
・朝すっきり起きれない、ぐっすり寝た感覚がない
・自分の歯ぎしりの音で目が覚めたことがある
みなさんにも当てはまること、ありませんか?
一言に「不眠」「睡眠障害」と言っても、実は多くの種類がありますが、どれもに共通した「良い睡眠への出発点」として欠かせないのが脳内物質・オキシトシンであるとご存知でしょうか。
そして日頃ヨガを実践している私たちのより身近な領域において、このオキシトシン分泌を存分に活性化できる方法として着目したのが「ヨガニードラ」です。
オキシトシンって何?ヨガニードラを脳科学で紐解く。
オキシトシンとはどんな物質なのでしょうか。
20世紀初頭に発見されたオキシトシンは、元来「子宮収縮」を意味し、母と子すなわち分娩や授乳だけに関係するものと思われていました。
しかし、脳科学者の世界的権威・有田秀穂先生によると、ここ20年くらいの間にオキシトシンのもつより多様な生理作用が見つかり、すべての老若男女に対し、癒しの効果をもつ脳内物質であることがわかってきたそうなのです。
オキシトシンが活性化することで脳内でストレス中枢が鎮まり、ストレスホルモン(コルチゾール)が低下することは、現在ではほぼサイエンスでは明らかになってきています。
「よりよい睡眠への出発点」であるオキシトシン活性のヨガ的手法としてヨガニードラに着目したのには、ここに大きな理由があります。
ストレスにより思考を繰り返しがちな脳に対し、心地よい声の下、ボディスキャンをはじめとして運動野・感覚野に意識を巡らせることは、脳科学的にはまちがいなくオキシトシン分泌の活性化する方法であると期待されています。
・レム睡眠とノンレム睡眠
・ストレス中枢と癒し中枢、自律神経について
・睡眠によってもたらされる脳内変化とその効果
・よりよい睡眠へ導入する脳内物質(オキシトシン)について
・ぐっすりとした睡りを維持するための脳内物質(メラトニン)について
・オキシトシン活性の手法「ヨガニードラ」の脳科学的解説
・ヨガニードラ実践前のアーサナプログラム
・ヨガニードラ実践
これら講座で学べる内容は、今日の夜の眠りに対してもできる実践的に内容であるとともに、2人に1人という多くの方が悩む睡眠への知識をぐっと底上げしてくれるようなものばかりです。
実感!ヨガニードラ実践によるオキシトシン活性
「サイエンス以上に大切なものは、実感である」
有田秀穂先生はこう言います。いつの時代も、仮説を立てたのち10年単位の長い時間をかけて実験・実証しながらサイエンスの歴史はつくられてきました。実感こそが新たな仮説をより色濃くしてくれるものだと言えるかもしれません。
そこで本講座では、座学ののち、少しアーサナで体を動かした後、実際に「ヨガニードラ」を実践していただきます。
実践パートを担当するのは、イシュタヨガ第一人者のマック久美子先生。レジェンドティーチャーであることはもちろんのこと、「久美子先生の声のもとでおこなうヨガニードラほど深いリラックスが味わえるものはない」という感想も多く聞かれます。
”20分のプラクティスは4時間の睡眠に匹敵する”ともいわれるヨガニードラ。
およそ40分のヨガニードラのプログラムは段階を追うごとに深まり、より脳・心の深部へと意識がむいていきます。
ざわざわとした思考や頭を忙しくさせていたストレスは水で流すように洗われ、知らず知らずのうちに心の中に溜まるいやな記憶さえもあたたかく溶かし、浄化してくれる、そんな効果が期待されるヨガニードラをぜひこの場で体験してみてください。
言わずもがな、穏やかで安らいだ心身の状態は、よい睡眠への最高の土台となるはずです。
豪華講師のコラボが実現した特別講座で、一生ものの学びを。
本講座で講師を務めるのは、脳生理学の世界的権威・有田秀穂先生、ヨガニードラ実践パートはイシュタヨガ第一人者・マック久美子先生が務めます。
セロトニン研究第一人者で40年にもわたり脳科学の最前線で研究を続けてこられた有田秀穂先生と、イシュタヨガ創始者からヨガの熟練度を示す称号の最高峰「ヨギラジ」を授かられたマック久美子先生。
実はこのお2人は約20年前、有田秀穂先生の大学の研究室へかかってきたマック久美子先生からの一本の電話に始まり、のちに直接研究室に来訪されたことからつづく旧知の仲でもあります。講座では、そんな互いに信頼を寄せる仲だからこそできる、理論と実践の融合によりヨガニードラを紐解くパートも用意しています。
「人生の3分の1は眠っている」という言葉があるほど、私たちの生活にとって重要な睡眠。冒頭の無脊椎動物の例もさることながら、どれだけ科学が進んでも私たちはこれからも睡眠と共に生きていくはずです。
「安眠への出発点」としてのオキシトシン、その到着点は単に睡眠の導入という意味合いにとどまらず、目覚めた後の一日の過ごし方にも脳内物質としてつながっていきます。
つまり、良い睡眠をとることは、丸一日を、ひいては一生を健やかに過ごすことにつながっているのです。
仕事・家庭・人間関係…私たちはストレスなしには一日を終えることが難しい毎日を送っています。
昂った神経、落ち着かない脳や心に蓋をするように布団をかぶって一日を終える生活から、心や体・脳を存分に休息させ充電満タンで明日をスタートさせることができる良い睡眠生活へ。
豪華講師のコラボレーションによる化学反応は、これからの人生に活かせる想像以上の学びと体験をもたらしてくれるはずです。
講座プログラム
脳内物質から深める睡眠の基礎知識(講師:有田秀穂)
・レム睡眠とノンレム睡眠
・ストレス中枢と癒し中枢、自律神経について
・睡眠によってもたらされる脳内変化とその効果
・よりよい睡眠へ導入する脳内物質(オキシトシン)について
・ぐっすりとした睡りを維持するための脳内物質(メラトニン)について
「ヨガニードラ」の脳科学的解説(講師:有田秀穂・マック久美子)
・オキシトシン活性の手法ヨガニードラを脳科学で紐解く
・ヨガニードラプログラムについて
ヨガアーサナ・ヨガニードラ実践
・ヨガニードラ実践前のアーサナプログラム
・ヨガニードラ実践
講師紹介
有田秀穂
マック久美子
<個>に合わせたヨガを伝える<イシュタヨガ>第一人者。 ヨガ本来の目的を実践方法を学ぶならこの先生。
開講日 / お申し込み
注意事項
- 当日受付時に、クラス参加にあたって同意書へのご記入をお願いいたします。
- レポート作成のため、写真撮影をさせて頂きますが、予めご了承下さいますようお願い致します。